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【第51回九州地区プロ自転車競技大会】中川 5年ぶりスプリントV

 「第51回九州地区プロ自転車競技大会」が11月27日、熊本競輪場で行われた。

 スプリントは中川誠一郎(45=熊本)が5年ぶりにV。ケイリンは伊藤颯馬、1㌔タイムトライアルは梅崎隆介がそれぞれ初優勝。角令央奈が4㌔個人追い抜きと4㌔団体追い抜きで2年連続の2冠を達成した。

昨年V東矢と地元対決制す「なんか新鮮」

 11年以来、13年ぶりに熊本競輪場で開催された九州地区プロ選手権。スプリントは地元の中川が、決勝で昨年初優勝した東矢圭との地元対決を制して5年ぶりのVを飾った。

 「なんか新鮮ですね。久しぶりにしっかり優勝できた感じ。荒井(崇博)さんにずっと負けていたし、(5年前の)小倉以来なのは分かっていた」

 昨年はまさかの準々決勝敗退。今年は荒井がケイリンに回ったこともあったが、久々に地元バンクで開催されて気合が入っていた。予選のタイムトライアルを1位で通過すると、その後も誰も寄せつけなかった。

 「前回の地元開催はスプリント3位だった。それは覚えていた。(今回は)良かったです」

 熊本が誇るオリンピアンがタイトル奪還を果たして地元開催を盛り上げた。

角 2年連続2冠

 今年も強かった。昨年2月に兵庫から福岡支部に移籍した角が、昨年に続いて4㌔個人追い抜きと4㌔団体追い抜きを連覇。2年連続で2冠を達成した。

 「もうええオッサンだけどタイムを出す競技は得意なので。今年はA級だったので寛仁親王牌に出られなかった。今度は(S級点)大丈夫そう。全プロを頑張ってGⅠに復帰したい。37歳だけど、まだまだ若手のつもりで頑張ります」。

 角、原井博斗、上野恭哉、橋本陸が戦った4㌔団体追い抜きは今年の全プロを大会記録で制覇。2連覇を目指す来年に弾みがついた。

伊藤 2連勝でV

 ケイリンは伊藤が予選と決勝で連勝を飾り初優勝した。「このメンバーで優勝できたのは自信になりますね。3着までに入って全プロに出たかったので良かったです」。

 決勝は大カマシを打った嘉永泰斗を、鋭い捲りで捉えてVゴールに飛び込んだ。「単騎の競走だったけど、しっかり力勝負できて良かった。次の別府も頑張ります」。

 早くも来月1日から始まる競輪での戦いに目を向けた。

【第51回九州地区プロ自転車競技大会=熊本】

ケイリン決勝 ①伊藤颯馬(鹿児島)2分04秒09(捲り)②阪本和也(長崎)③荒井崇博(長崎)

スプリント決勝 中川誠一郎(熊本)2―0東矢圭吾(熊本)

1㌔タイムトライアル決勝 ①梅崎隆介(長崎)1分06秒744 ②後藤大輝(福岡) ③田村大(宮崎)

チームスプリント決勝 ①熊本(伊藤旭、緒方将樹、東矢圭吾)1分15秒581

4㌔個人追い抜き競走決勝 ①角令央奈(福岡)4分49秒976

4㌔団体追い抜き競走決勝 ①福岡(上野恭哉、橋本陸、原井博斗、角令央奈)4分39秒860

エリミネイションレース決勝 ①小岩大介(大分)

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